佐伯に魚の買い出しに

ワタリガニが一つ300円 佐伯に行ったら必ず立ち寄るといえば「さいき海の市場〇(まる)」の鮮魚・活魚コーナーである。6日は佐伯でちょっと用事があったので午前9時半の〇(まる)の開店に合わせて向かうことにした。着くと開店早々でお客さんは多くない。売り場担当者に聞くとワタリガニが安いようだ。〇では先々週だったかワタリガニを買っており、鮮度が良く、美味だった。1ぱい300円というので思い切って3ばい(計900円)買うことにした。

 ワタリガニ(ガザミ)の漁場というと大分県では北部のイメージがある。「大分」「ワタリガニ」のキーワードで検索してみると、豊後高田市の岬ガニの紹介が出てくる。

 説明には「豊かな干潟が広がる遠浅の豊前海の中でも香々地(かがち)地域は、ワタリガニの好漁場が多く、そこで水揚げされる大型のワタリガニを地元では『岬ガザミ』と呼んでいます」とある。さらに「7月頃から10月中頃までがオスで、メスは10月中頃から12月頃までが旬やな。旬の時が一番美味しいで」との生産者の声が紹介されていた。

 大分県北部ほどでないにしろ、佐伯でもワタリガニが獲れるのだそうだ。豊後高田の説明が佐伯にも当てはまるのなら、オスのワタリガニは今が旬となる。前回は1ぱい400円で、今回買ったカニよりも大きかった。今回は小さいと思ったが、帰って計ってみると一つで約250gあったから、まずまずである。

 サバも新しかった。丸々としたゴマサバマサバは刺身用として売られ、ゴマサバはパック詰めで2匹120円で売られていた。少し前からサバが捕れ始めているようで、比較的小さなサバが店頭に並んでいるのを何回か見た。聞くと、佐伯で獲れるサバはあまり大きくはないとのことだ。

 600gとか、700gとか大きなサバの方が脂が乗っておいしいとのイメージだが、佐伯のサバもうまいよとの話で煮つけ用にゴマサバを買うことにした。イカは入荷が少なかった一方、イカは入荷が少なくて1ぱい400円と高めのものしかなかった。しかし、この時期、ケンサキイカを逃す手はない。佐伯まで来たのだからと思って2はい800円を出費した。

ほかにもうまそうなものがある。例えばウルメイワシ。先週買ったものよりもこの日のウルメは大きかった。刺身用と書いてある。手開きで内臓を出して、しょうが醤油で食べると酒もいけるのではないか。

 先週買った小さなウルメは干して食べるのが一番と店の人の話。天日干しではなく、日差しが強く暑いこの時期は室内でクーラーと扇風機をかけて干物にするそうだ。そんなに手間ひまをかけてはいられないので内臓もとらないまま煮つけにしたが、美味だった。

 イワシなどの青物魚をとるのはまき網漁法の解説図「まき網」が主力になる。国立研究開発法人水産研究・教育機構(FRA)の広報誌「FRA NEWS」7月号はイワシ特集だった。そこに大中型まき網漁業(1そうびき)について説明したイラストがあった。

 魚群を探す「探索船」と網を入れる「網船」、網船をサポートする「レッコボート」、それに魚の「運搬船」で構成する。魚群を見つけると網船とレッコボートで群れを囲むように網を入れる。そして、網の底を閉じて、網を巻きあげる。一網打尽というわけだ。後は運搬船に魚を積んで港へまっしぐら‐となる。

 かつては豊後水道でもたくさんのマイワシが捕れた。しかし、マイワシの漁獲量は急減し、今も最盛期には程遠い。これは全国的な傾向といえる。「FRA NEWS」7月号にも漁獲量について書いてある。日本の太平洋系群の漁獲量は1983(昭和58)年から89(平成元)年は年間250万トンを超えた。だが、それ以降は10万トンをきるまでに減少したという。2011(同23)年から増加傾向になり、15(同27)年は27万4千トンだそうだ。

 資源の減少にはさまざまな理由が絡み合っているのだろう。日本沿岸・近海の魚介類は限りある資源である。できる限り魚介類が生育しやすい海の環境を維持していきたい。

 ところで、佐伯ではタコを買えなかったので、臼杵のスーパー新鮮市場内の安東水産に寄ってみた。津久見産のタコを買ったこちらにも佐伯・鶴見産のサバがたくさん並べられていた。売り場の片隅にパック詰めにされた津久見産のタコが4、5匹あった。100g168円。買ったタコは少し小さめの586gで984円(消費税別)だった。帰宅して塩でぬめりをとって湯がいた。ワタリガニ、イカ、タコとゴマサバはいずれも美味だった。

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