ハザードマップを見る

豪雨で護岸が崩れた津久見川 台風18号による被害を見ながらハザードマップを思い出した。津久見市役所のホームページを開いて「ハザードマップ」と打ち込んで検索すると、「洪水ハザードマップ」が出てきた。津久見川と青江川の浸水想定区域図がある。今回の洪水被害をマップはどこまで予測できていたのか。それを基にした洪水対策はどこまで進んでいたのか。マップの内容が市民にどれだけ浸透していたのか。もろもろを検証する必要があると思った。

 市のホームページにある洪水ハザードマップの説明を読んでみる。まず、津久見川浸水想定区域図市内の主要河川(津久見川・青江川)が大雨によって増水し、市内で堤防が決壊した場合の浸水予想結果に基づいて、浸水する範囲と水深を想定し、並びに各地区の避難所を示した地図です-とある。

 そして、大雨の規模は、おおむね数十年に1回程度おこるであろう大雨(2日間総雨量530ミリ)によって氾濫した場合に想定される浸水の状況をシミュレーションで求めたものです-と続いていた。そこに津久見川と青江川流域の地図がある。

 ちなみに大分県の発表によると、9月14日朝から17日午後7時までの累加雨量は津久見市津久見で524ミリだった。実際に降った雨の量は想定に近かった。

 2日間に530ミリという想定が、単純に48時間で時間当たり10ミリ程度降るといった前提なのか、今回のように短時間に集中的に降った状態でも結果は変わらないのか。ハザードマップの作成方法について調べないと分からない。

 それは宿題に残しておいて、まずは市が公表している洪水ハザードマップを見てみた。駅北側にある銀行の店舗も浸水被害にJR津久見駅の南側に「緑色」の区域があり、それを取り巻くように駅の南北の広い地域が「黄色」に塗られている。色分けについての説明がマップにある。黄色は水深0.5m未満、緑色は0.5m以上1.0m未満を示す。さらに1.0m以上2.0m未満は「水色」に、2.0m以上5.0m未満は「青色」で塗られる。

 マップを見ると、津久見市役所前のグラウンドは緑色で、市役所は黄色の区域に入っている。津久見市立第一中学校の校舎や体育館、市民図書館は何も色がついていない。浸水対象外の区域だった。津久見市役所は1階部分が浸水し、泥水が押し寄せた市民図書館図書館にも泥水が入り、一中の体育館前はぬかるみになった。

 ハザードマップの想定を超える事態が起きたのか。とすればハザードマップの前提条件を早急に見直す必要があるのではないか。

 逆に今回の被害がハザードマップの想定を超えるものではなかったとすればどうだろう。最悪の事態を想定した洪水対策がどこまでできていたか、が問われることになる。

 津久見川の周辺で浸水が予想される地域に住む人々は、どんな備えをしておけば被害をより少なくできたのだろう。生命や財産を守るための防災教育はどこまで行われていたのだろう。

 自分が住んでいる地域はどうなのか。今回の水害で考えさせられた。ハザードマップをきちんとチェックしておきたい。

 津久見市のマップはまだ分かりやすい。佐伯市や臼杵市のホームページでも「洪水ハザードマップ」で検索してみたが、津久見市のような洪水だけのマップを見つけられなかった。

 洪水、土砂、津波を一つにまとめた「防災マップ」はあった。しかし、この防災マップより津久見のように洪水だけの方が見やすい。南海トラフ巨大地震とそれに伴う大津波が地域の防災の最重要課題となっているために、洪水、水害対策が二の次になっている-といったことはあるまいが、この機会に洪水ハザードマップの検証を行うべきだと強く思った。

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