山ガールサミット中止

大分、宮崎両県による協議会のHPから 佐伯市のホームページを見ていると、「台風18号の影響で延期または中止のイベント」のお知らせがあった。そこをクリックすると、中止された行事の一つに「山ガールサミット in 傾山(仮称)」があった。この催しについては4月26日付佐伯支局長日誌「宇目に山ガール集まれ」で紹介した。大分、宮崎両県にまたがる祖母・傾・大崩地域のユネスコエコパーク登録を記念する行事の一つとして早くから企画されていたものだった。しかし、台風18号の被害は大きく、登山道などにあちこちで通行止めの箇所があるため中止を決めた。復旧にはなお時間がかかるようで、行楽シーズンの秋に関係者は頭を痛めているのではないだろうか。

 佐伯市の担当課に電話すると、祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク推進協議会のホームページに通行止めの箇所などが掲載されているとのことだった。

 見てみると、「台風18号の登山道等への影響に関するお知らせ」があった。掲載されている内容は同協議会が把握できている主な部分だけで、他にも通行できない箇所や危険個所などがある可能性があると断りが添えられている。ユネスコエコパーク推進協のHPから

 佐伯市では傾山登山道に通じる林道西山線が通行止め▲藤河内渓谷に通じる市道桑の原藤河内線が一部通行止め▲藤河内渓谷千枚平駐車場から観音滝に向かう登山道は通行止め-とあった。豊後大野市でも傾山登山道に通行止めの箇所がある。

 宮崎県側では日之影町が傾山九折越登山道に通じる林道は四駆車のみ通行可能としている。延岡市は大崩山山中は台風によって荒らされ、危険な状態となっているとして、当面登山を控えるように呼び掛けている。

 当方は山登りをしないので、どんな状況か想像も難しいが、祖母傾などへの登山者は少なくはあるまい。日常生活に直結しない分、登山道などの復旧は市街地など比べて優先順位が低く、後回しになりがちだ。実際の工事は遅くても、復旧時期の見通しは早めに公表すべきではないかと思う。

 今回の山ガールサミットではどんな催しが企画されていたのか。佐伯市観光協会のホームページ「佐伯大百科」を見ると、開催日は今月28日(土)、29日(日)で、場所はうめキャンプ村周辺(佐伯市宇目南田原)。内容は傾山トレッキング、鈴木ともこと歩く観音滝トレッキング富士川地、藤河内渓谷紅葉トレッキングなどとなっていた。

 楽しそうな企画だが、舞台となる場所はいずれも台風18号で大きな被害を受けた。開催日までの復旧は不可能ということで中止が決まったという。

 ところで、山ガールサミットとは何か。4月26日付の日誌で少し説明している。それによると、発案者は熊本県上天草市長のようで、2012(平成24)年10月に第1回の山ガールサミットが同市で企画された。

 日誌では新聞記事を引用してその内容を紹介。上天草市が「山ガール・サミット」と題した女性向けの山歩きツアーを初めて企画。流行の登山ファッションに身を包んだ「山ガール」たちに、不知火海が一望できる「観海(かんかい)アルプス」を楽しんでもらい、頂上(サミット)近くでトークショーなどを行う-などと説明していた。

 面白そうだと思ってこの日誌でも書いたのだが、自然相手ではままならない。

 最後にユネスコエコパークの簡単な説明を。エコパークを日本語にすると「生物圏保存地域」となるそうだ。

 ユネスコエコパークとは何か。佐伯市の推進協議会設立総会でもらった資料を見ると、ユネスコエコパークは、生態系の保全と持続可能な利活用の調和(自然と人間社会の共生)を目的に1976(昭和51)年からユネスコが開始した事業だそうだ(2016年6月17日付佐伯支局長日誌「藤河内渓谷で迷い人に」を再掲)。

 5月5日付佐伯支局長日誌「尾平青少年旅行村にて」ではそんな説明をしている。ざっくばらんに言えば次のようなことだろうか。祖母・傾・大崩地域を観光資源としてもっと売り出したい。そのために弾みとなるもの、てことなるものが欲しい。それがエコパークである、と。これは少々雑な言い方でもある。

 まずは、この地域の自然の豊かさを多くの人に知ってもらいたい。そんな郷土を誇る思いが当然ある。大分、宮崎両県と関係自治体などは2015(平成27)年2月に登録に向けた推進協議会を発足させ、それを中心にした関係者の努力によって今年6月、登録決定に至った。台風18号の爪痕は大きいが、それを克服していくしかないと思い、念じている。

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