極早生早生そして中生

オレンジ色が濃くなった温州ミカン 極早生(ごくわせ)、早生(わせ)と来ると、次は中生(ちゅうせい、なかて)の登場である。久々に大分市西部のミカン畑を訪ねてみると、青かった中生のミカンがオレンジ色に色づいていた。今年は極早生の色づきが悪く、出荷時期も遅れ気味だったが、中生はまずまずのようだ。試食すると味も結構乗ってきている。出荷も間近である。

 NHKの九州・沖縄のニュースを見ていると、熊本県・天草地方でハウス栽培しているデコポンが出荷時期を迎えているとの話題があった。露地のデコポンはまだ青いデコポンやポンカンなどは一番遅い晩生(おくて)の部類なのだが、ハウスで生育を早めることで一歩先んじ、需要に応える。これも一つの考え方である。

 昨年3月に訪ねた佐伯市の生産者は違う工夫をしていた。デコポンの開花から330日間木に成らしたままデコポンを完熟させる。そして「デコ330」の愛称で4月から販売する(3月30日まで収穫しないから、その名称という説明も)。こちらは売る時期を遅らせて、珍しいということで商品価値を高めようという作戦である。

 露地栽培ではどうしても収穫時期が重なり、大量に出荷されるために高い値段は期待しにくい。

 ただ、加温ハウスにすればコストがかかるし、収穫時期を遅らせれば風雪害などもあり得る。普通に育てて出荷時期の「旬」を迎えるよりも、早く遅く時期をずらせれば価格はいいとは言え、それぞれのやり方に一長一短はある。