師走入りの朝市は不漁

石鯛などが入って1箱600円 魚を触ると氷のように冷たかった。氷で冷やしているから当然とも思えるが、夏は触った感じが違う。冬の水仕事は大変だと改めて思う。毎週土曜日に臼杵市の臼杵魚市場で開かれる「うすき海鮮朝市」に行ってきた。週半ばまでは「もういらん」と言うぐらい水揚げがあったらしいが、その後、風が吹き出してさっぱりになったという。2日も早々に市場の競りは終了した。そして、競り落とした魚を並べる。小さなアジは6匹で一盛に。素手でやっている様子を見ると大変だなあとつくづく思う。

 自然を相手にする仕事は大変である。いつも同じぐらい獲れれば生産者も消費者も助かるのだが、そうはいかない。自分の意のままにできない部分が多い。農業よりも漁業の方が「あなた任せ」の部分が多い。朝市でものがない中、イシダイとハマチ、それにヒラアジとヘダイと思しき魚を買った。

 モイカ(アオリイカ)が美しかった。鮮度抜群のモイカただし、値段は少々高めだった。100g350円。朝市の常連は手を出さない。当方はそもそも不漁なのだから、高くて当然であり、買ってもいいかなとは思っていた。正月に向けてモイカの値段は高くなる。新しいのを買って冷凍にしておけば年末年始も刺身で楽しめる。そんなことを考えつつも、この日の本命と考えていたのがイシダイだった。

 市場で見たイシダイは1箱に入った4匹だけだった。箱の中身はイシダイ4匹のほかにヒラアジ1匹、ヘダイ2匹だろうと思った。この箱が気になって見ていたら朝市に出てきた。値段を見ると600円。イシダイは小ぶりとはいえ体長は20センチ弱、4匹で900g以上はある。聞くと「小さいけど刺身でいけるよ」との答えだった。

 誰も買わなければいただこうと思っていると、朝市が始ってもしばらく買い手がつかなかった。2500円で売られていたブリ「では」とイシダイをいただき、600円を払った後、ついでに天然ハマチ1匹600円も購入した。1.2㌔ぐらいか。りっぱなブリが2500円で売られていた。買ってもいいが、食べきれない。真冬に向けてブリの脂が乗ってくる。「旬」を迎えるわけだ。成魚のブリは旬でうまいが、幼魚のハマチはどうかなと思って、これまで小ぶりのハマチは買わなかった。今回初めて買ったが、そこそこ脂が乗っておいしかった。

 もちろん、イシダイが美味だったことは言うまでもない。

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