書評を読んで図書館へ

書評を読んで図書館で借りた本 新聞の書評欄を読んで気になる本があったら図書館のホームページで検索してみる。今週は2冊あった。大分合同新聞に載っていた「日米地位協定-その歴史と現在(いま)」(明田川融著 みすず書房刊)と、毎日新聞で見た「告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実」(旗手啓介著 講談社刊)。特に後者は「カンボジアPKO日記 1991年9月~1993年9月」(明石康著 岩波書店刊)と一緒に読んでみたいと思った。「日米地位協定」は大分県立図書館にあったが、「告白」の方はなかった。今年1月に発売されたばかりだから、まだ入っていないのも無理はない。大分市民図書館にもなかった。

 話題に上るような本が図書館で借りられるのはありがたい。みみっちい話だが、自分で買うには少々高い。「日米地位協定」は消費税別で3600円である。昨年11月に発行された「カンボジアPKO日記」は消費税別の4200円だった。会社を定年退職し、目下職業訓練校に通っている身としては手が出しにくい。

 ただ、「告白」は消費税別で1800円だから、図書館に入らないならば自分で買ってもいいかなと思っている。

 今回は「カンボジアPKO日記」は借りず、「日米地位協定」と別の本を借りた。それが、県立図書館の新着図書コーナーで「日米地位協定」や「カンボジアPKO日記」の近くにあった「外交感覚 時代の終わりと長い始まり」(高坂正堯著 千倉書房刊)。発行されたのは2017(平成29)年2月。ちょうど1年前である。高坂氏は京都大学教授で国際政治学者。1996(同8)年に死去した。

 ページをめくると「復刊にあたって」とあり、京大の中西寛教授による「外交感覚」の紹介がある。それによると、名古屋市を本社とする「中日新聞」と同社発行の「東京新聞」に毎月連載された時論を軸としたシリーズであり、執筆は1977(昭和52)年4月から1995(平成7)年3月までの15年間にわたるという。

 復刊にあたってで中西氏は故人を次のように評価した。「高坂は予言者ではなく、時代の中で思考を積み重ねていった分析者であり、常に判断が正しかったわけではない」。「しかし、高坂の思考は常に冷静で、世論や専門家の間で流行する見方に安易に雷同せず、歴史的経験に裏打ちされて物事の性質を見極めようとする姿勢において際立っていた」

 こうありたいと思う姿である。そんなことで借りてみることにした。ちなみに「外交感覚」は消費税別で4500円。手が届きにくいと思う本が読めることを図書館に感謝したい。

 

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