おおいたと「南海地震」

特別講座でもらった資料とチラシ 本を返すついでに新聞でも読もうと大分県立図書館に行ってみると、特別講座が開かれていた。タイトルは「地球の歴史と人間の記録」「おおいたと『南海地震』」とある。今日は3月11日である。東日本大震災発生から7年が経過した。いつ起きるか予測できない地震や津波に備えるためには、過去の記録と記憶を後世に伝え、残しておくことが欠かせない。

 ということで江戸時代の宝永4年(1707年)10月の宝永地震、嘉永七(安政元年)(1854年)11月の安政南海地震と、1946(昭和21)年12月の昭和南海地震の記録について大分県内に残るさまざまな記録が紹介された。いずれも今後発生が予測される南海トラフ巨大地震の先例と位置付けられる。

 次いで2年前の4月に震度7を2回記録した熊本地震に学び大分の防災を考える講座があった。会場でもらった資料「地球の歴史と人間の記録」「おおいたと『南海地震』」は3月9日に発行されたばかりのようだ。編集は大分県立先哲史料館で、京都大学大学院理学研究科付属地球熱学研究施設とともに発行している。

 興味深いのは大分県北部の中津では宝永地震、安政南海地震でも津波の記録がないことだという。海上保安庁のデータによると、どちらも当日は潮の干満差が2mを超えており、しかも津波到達予定時刻は潮が引いていく時間帯だった。それで津波の記録がないのではないかと資料は指摘し、過去の記録を正確に解釈しないと「大地震でも中津には津波が来ない」というあやふやな「安全神話」が流布しかねない、と資料は注意を促している。

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